影の棲む城(上)

影の棲む城(上)

価格:1,008円(税込、送料別)

 

2004年のヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞受賞作。

 

5柱(父神、母神、御子神、姫神、庶子神)の神々が住まう国を舞台にした「五神教シリーズ」の第2作目になる異世界ファンタジィで、同じ世界での王位継承を巡る陰謀と神の降臨が一つのテーマになっていた「チャリオンの影」の続編にあたります。

 

この作品だけ読んでも充分に面白いとは思いますが、登場人物が多少かぶりますし、世界観への慣れもあるので、1作目を先に読んでおいたほうが楽しめるような気がします。

 

因みに私はこちらの作品を先に読んでしまいました。

 

それが関係したのか、正直言えば「チャリオンの影」の方が波乱万丈で、分かりやすくて好きです。

 

若かりし頃に神に宿られた経験を持つチャリオンの国太后イスタは、大いなる存在に触れるという人には語れぬ経験から一時は錯乱状態となり、また人には感知できないモノを感じられる力を持つが故に、気持が不安定として故郷の城の中だけでひっそりと暮らしている。

 

そんな幽閉されているかのような日常にうんざりしたイスタは、少ないお供を連れて出かける巡礼の旅を思いつくのだが、その行き先でチャリオンの命運をかけた大きな事件に巻き込まれてしまう。

 

 

神々の力が溢れる世界の中で、五神教を信じる人々と庶子神を神と認めず四神教を信じる人々の宗教的な対立が描かれていて、なかなか興味深い作品です。

 

主人公が現女王の母親にあたる中年女性という設定で、その位の年代の女性が主人公の冒険ファンタジィは少々珍しいですね。

 

ただ年齢が幾つになろうとも、恋をして世界を守るために戦うというのは、かえって今の時代に合っているように思います。

 

ビジョルドはSF作家という印象が強いのですけど、ファンタジィでも面白い作品を書いていますね。

 

このシリーズも続編が読みたいのですけど、出ているのでしょうか?

 



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月曜日, 7月 12th, 2010 at 6:14 PM
Category:
ネビュラ賞受賞作, ヒューゴー賞受賞作, 違った世界に行く
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One Response to “ロイス・マクマスター・ビジョルド 影の棲む城(Paladin of Souls)”

  1. ヒューゴー賞受賞作 1993年~2009年 | 面白い本を探す Says:

    [...] 影の棲む城(Paladin of Souls)ロイス・マクマスター・ビジョルド(Lois McMaster Bujold) [...]

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